プレゼンテーション2(構成力)

プレゼン構成力とは、ヒアリングした情報を整理したあと、販売職や口頭営業の場合どのような順番で話すのか、企画書を書くのであれば企画書の構成を指します。

構成はに、大きく括ると『現状』『課題』『解決策』の3つです。ただ、営業展開や事情によって細かく項目ができることもあります。

例えば、パワハラ防止法が2022年4月から施行されましたが、社労士がこの法律施行にあたり、研修・教育・意識改革、就業規則の書き換えなどを促進する場合、『現状』の中には、

現状 例) パワハラ防止法施行に伴った企業の現状と課題                                          1.パワハラ防止法とは(世の中の流れ)                                    2.なぜこのような法律ができたのか(昨今のパワハラに関する意識と問題事例)           3.同業他社の問題事例と会社のリスク                              4.貴社の場合の現状(アンケート結果)                                  5.貴社リスクの可能性(これが課題や問題につながる)

※現状を想定しただけでもこれぐらいの構成が考えられます。先にこうした構成を考えて、ヒアリングするという方法もありますが、それはさておき、                         兎に角ここでは「パワハラ防止法ができたので理解して意識して行動しないとまずい」ということを伝えたいわけです。そして課題や問題をアンケートの結果から抽出しあるべき姿とのギャップ、これが課題となります。(問題の場合もありますが)

課題と問題の違い                                         ここで問題と課題の違いについて触れておきたいと思います。経済社会ではこの問題と課題を使い分けています。会社(上司)によって違うこともありますし、辞書を引く、課題とは、「課せられた題・問題」と書いてあり、日本語って難しいですよね。たぶん社会人になりたての方々はビジネスの場面でどう置き換えていいのかわからないと思います。他またネットで調べるとニアリーだけど微妙に違ってて、よく理解できないのではないかと思います。そこで、理解促進のために売上に例えてみました。

・時間の経過とともに標準値を下回っている直線グラフ上の点が問題                     ・標準値より上回っている右肩上がりの直線グラフ上にある点へ到達するための必要なものが課題

現状からよくするために必要なことが課題                           現状より悪化していることが問題と考えればわかりやすくないでしょうか。

具体例                                              課題:前期目標の150%UPの目標を達成するためには、50%分の売り上げをどのようにしてつくっていくかが課題だ。

問題:実績100万に対して目標150万であったが、本年度は目標達成はおろか、前期の実績を縮小させたことが問題だ。

このような使い方になります。ただこの考え方や表現の仕方が会社や上司によってかわることもあると思いますので、その際には所属する組織に合わせてご理解ご使用いただくことをお薦めします。   

解決策(提案)

問題・課題を整理したところで、解決策(提案)のパートに入りたいと思います。ここでスティーブン・E・トゥールミンの三角ロジックをご紹介します。主に提案パートで使うスキルですが、現状・課題・解決策のどのパートでも一つの話やスライドを進めるにおいて、説得力が必要な場合があります。その際に活用できるロジックです。 日常でも使えれば「説得力のある人物になれる」かもしれません。      

私はこの三角ロジックを、大学の教育工学学習の中で習得しましたが、論文を書くときなどにも利用します。似たようなロジックで営業の世界ではかなり前から広く知られている『PREP』も似た構造ですが、一問一答のような販売や浅い営業には使えますが、今は、キャリアコンサルの中でよく使われています。私も大学や高校の講義の内容で紹介しています。

因みに◆三角ロジックとは(claim、warrant、data=(主張、結論)、(論拠、理由付け)、データから構成されるフレームワークです。これを取材した内容からプレゼンする順番作り終えたら、提案の確からしさを表現するために使用すると有効です。

この三角ロジックは帰納的にも演繹的展開や、階層的な論理展開などにも使え、結論に至る流れを明確化できる、使いやすいフレームワークです。

例のように提案や何かを結論づける時にこのロジックで確からしさを向上させます。最後に階層的な三角ロジックの使い方をご紹介します。                             論拠・理由付けは下位階層の主張となり、理由付けを主張とすれば、そこにまたデ-タと理由付けが必要になります。これを階層的に繰り返していけば、より強固な論理となります。

これと似た構造でPREPという方法があります。昨今の営業現場は様々な事情があり、なかなかこれ一本でプレゼン構成を考えるには少し無理があるので営業というよりは、販売などの展開が浅い場合や就活の強みの訴求などによく使われており、私も転職者や大学生などにはPREPを紹介しています。

P=ポイント(結論)R=リーズン(理由)E=エグザンプル(数値事実などの例)P=ポイント(結論)の順番で展開していきます。三角ロジックのように使い方に複数の方法があるわけではなく、ネットにも沢山例題が出ていますのでご参照くださいませ。

ここでは取材した内容の整理、構成し、内容に説得力をつけるための内容になっています。ケーズバイケースでこの記事に合わないこともあろうかと思いますので、その時は面談サービスをご利用くださいませ。

根本 豊